長崎といえば、カステラ、ちゃんぽん、皿うどん・・・
長崎名物はちょっと置いといて、
(ちなみに私、長崎産まれなんですわ)
長崎からの贈り物は、最新式の銃でした!
覚馬は、銃の買い付けと目の治療のため、長崎へ出張中だったのです。
覚馬は長崎で、オランダ人医師に眼の診察を受けていたのですが、
その結果、近く失明することを医師から告げられてしまいます。
そうこうしているうちに、孝明天皇が超〜突然に崩御され、
帰国のタイミングをを失った容保ら会津藩士たち。
容保を信頼してくれた帝が亡くなって、とっても悲しい・・・
そんな生易しい事態ではないのです。
この4年間というもの、会津藩が京都守護職を勤め上げてこれたのは、
容保を信頼しきっていた孝明天皇が、
後ろ盾として君臨していたからにほかなりません。
その後ろ盾が、突然亡くなってしまったわけですから、
会津の立場は、非常に厳しくなってしまいます。
ぼう然とする覚馬でしたが、まづは新式洋銃の買い付けに奔走するしかありません。
長崎は、まるで夢の国のようでした。
西洋医術の治療院に、たくさんの洋書が並ぶ図書室、銃も最新鋭のものばかり!
しかし、新参の会津を相手にしない外国商人が多く、
鉄砲調達交渉はなかなか思うようにいきません。
会津の運命を支える新式銃は、
はたして覚馬の目が見えなくなる前に、手に入れることが出来るのでしょか?
そのころ会津では、八重の弟・三郎の江戸修行が決まります。
三郎は、八重が三郎の無事を祈って南天の刺しゅうを施した、
新しい着物をまとって笑顔で旅立っていくのでした。
これが、最後の別れだとは、三郎自身はもちろんのこと、
八重や家族も、誰も知る由もありません。
会津藩の悲劇が、刻一刻と迫りつつありました。
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