鳥羽伏見の戦いに敗れて、会津藩士が続々と帰郷します。
しかし、その中には、弟・三郎と兄・覚馬の姿が見当たりません!
八重とうらは、落胆と不安に苛まれるのでした。
折も折、謹慎が融けた西郷頼母の命令で、江戸で最新の戦術を学んでいた尚之介が帰藩。
尚之介は、覚馬と三郎の死という、耐え難い知らせを携えての帰藩となってしまいました。
三郎の遺髪や、八重が縫った南天の刺繍が入った形見の衣服を見て、
八重や権八、佐久は呆然と見つめるのみです。
打ちひしがれる母・佐久。父・権八は武士として立派な最期を遂げた息子たちを
誇らしく思いながらも、涙をこらえきれず…。
十の掟を破って、涙を流してしまいました。
しかし、覚馬の遺品が何一つないことを不思議に思った八重は、
「あんつぁまは死んでいない。人違いにちげえねえ」と言い張ります。
そんな悲しみの中でも、近所の少年たちに気丈に鉄砲を教えながら、
少年を思わず「三郎〜!」と呼んでしまい、
鉄砲を抱えたまま、いきなり角場を飛び出していく八重。
「私が行げば良がったんだし。私のほうが三郎より強えんだから〜・・
三郎のかたきは、私が討つ〜!」
そのころ覚馬は、薩摩藩士に捕らえられ獄中にいた。
そう、覚馬は死んではいなかったのです。
視力を失いながらも、何度も会津救済を願い出る覚馬。そいてそれを黙殺する西郷吉之助。
しかし、すでに東征軍は江戸へと兵を進めていた。
江戸城無血開城
新政府軍が江戸城を攻め落とす…!
この危機を勝海舟が命を懸けて阻止します。
思いの丈を吐き出していく勝。
江戸の民を守りたい…その思いにじっと耳を傾ける西郷吉之助。
この会談により、全てはうまくまとまったかに思えたが…。
その西郷吉之助という脅威の・・・・、次なる矛先は・・・?