2013年NHK大河ドラマ八重の桜完全読本
ならぬことはならぬ とは、什の掟の最後の締めくくりにっている言葉です。
什の掟と言っても、10ヶ条あるわけではなくて、7ヶ条ですね。
中身はともかくとして、
会津藩には、日新館という藩校があり、武士の息子は10歳からみなこの学校に入り、
集団教育を受けています。
そして日新館童子訓という教育本を常日頃から読み聞かされ、また読んで育ちます。
その日新館に入学する前、すなわち10歳になるまでのあいだは、
什というグループに所属して、団体の中での遊びに伴って、教育が始まります。
その時の決まりごとを什の掟として、まずは親から教えられ、
そしてグループの中で、教えられて育ちます。
武士の息子としての教育指針ではありますが、女の子にもどうように教え込まれます。
こうして、八重は、什の掟、日新館童子訓、更には女性用の教育書である、
女今川という教育書などを読みながら、一人前になっていくのです。
八重は、晩年になっても、これらの教育書の中身を、諳誦することができたそうです。
それくらい、会津藩士としての基盤が、八重の中にはでいていたということです。
ドラマの随所で、その気質が、表現されていると思われます。
それを頭に置いて、八重の桜を見せていただきましょう。
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