2013年03月03日

八重の桜 新選組

八重の桜 新選組
前回から、八重の桜に新選組(現時点では壬生浪士組)が登場しました。
新選組は、色んなドラマに登場して来ましたが、
そのドラマの性格によって、新選組が悪役になったり、立派な人々になったりしてきました。

どちらなのかは、決められないのかも知れません。

どちらにしてもですね〜、そもそも新選組って、どうやってできたのか?
何のためにできたのか?

ということが、今ひとつ、自分の中では、分からないので、少々考えてみます。


先ずは、ウィキペディによりますと、
「文久2年(1862年)、江戸幕府は庄内藩郷士・清河八郎の建策を受け入れ、将軍・徳川家茂の上洛に際して、将軍警護の名目で浪士を募集。」とあります。

ここで、「浪士を募集」とありますが、浪士というのは、浪人・・・つまり、
志しを持って脱藩したり、藩を追われたり、職を追われたりと、種々あるでしょうが、
基本的に素性不詳の人達ですよね。
中には立派な人もいて、坂本龍馬なども脱藩して浪人になった訳ですが・・。

なぜ、幕府は、わざわざ浪人を集めたのか?という疑問があります。
将軍警護なら、得体の知れない浪人ではなく、家来や大名から募ればいいじゃーないですかねえ?

なぜ浪人募集なのか?
そこには、二つの目的がったのだと、私は解釈しています。

一つは、名目どおりの、将軍の警護です。
そしてもうひとつの目的とは・・・・?

当時、尊王攘夷を掲げて、過激な行動を取ったり、自分を売り込もうという、
浪士が、毎日山ほど現れ、幕府は、手を焼いていました。

その浪士たちを上手くなだめ、ある意味おとなしくさせるために、浪士を募集し、
募集に応じる者には目的を与えて、満足させ、

募集に応じず、過激な行動に出る者は・・・、
浪士たちに、浪士たちを取り締まらせる。

いわば、同士討ちをさせることで、幕府自信には何の損害もなく、取締を実行できる。
また、どう使おうと、どこの大名にも、気を使う必要がない。

更には、募集に応じた者は、立派な思想を持つ持たずに関係なく、
自分の食扶持を守るために、必死で働くという寸法です。

こういうことを考えた末に、浪士を募集するという方策を実行した訳です。

そして、それを提案したのが、庄内藩郷士・清河八郎だったというわけです。

さてその、清河八郎ですが、
尊王攘夷というよりも、自分の権力を得ようとするため、
浪士達の組織を利用しようとする企みを、恐らく最初から持っていたと、想像します。

浪士達を率いて京都に入った清河は、天皇に近づき、浪士達の組織を天皇支配下の組織に
仕立て上げようと画策します。

これが幕府にバレ、浪士たちは江戸へ呼び戻されます。

この時、あくまでも京都に残り、京都の治安を守ることが将軍の警護、そして攘夷の実行に
資することになるという考え方のグループが、京都の壬生に残ります。

いわゆる壬生浪士組というのは、この浪士たちのことを言い、
近藤勇や土方歳三を中心とするグループだったのです。

その後、彼らは、京都守護職である会津藩主松平容保の配下として、
京都の治安維持前線部隊となって、活躍あるいは恐れられる存在となるのです。

以上、私の解釈は、こんなところです。
ラベル:八重の桜 新選組
posted by やえすきお at 18:31| Comment(0) | 八重の桜 新選組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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